逆子の鍼灸治療の改善例

1、逆子と鍼灸治療

 船橋ウィメンズ鍼灸院では、マタニティ女性のお悩みにも対応していますが、なかでも逆子の鍼灸治療に力を入れています。なぜ逆子に鍼灸治療が有効であるのかについては、当HPの「逆子のお灸」ページに詳細を記述していますので、そちらをご覧ください。ここでは、当院セラピストが実際に「逆子の鍼灸治療」を行い、改善した施術例をご紹介します。

2、逆子の方は足が冷えている

 セラピストの経験からいうと、夏のお盆休みを過ぎると急増してくるのが逆子の患者様です。「こんにちは~」といってドアから入っていらっしゃる患者様の足元をみると、ワンピースやスカートに素足のサンダルという格好の方がとても多いという印象です。要するに、逆子の患者様の大きな特徴は「足元が冷えている」ということが挙げられます。とくに夏の時期は暑いからこそかえって体は冷えているという方が多いのです。またストレスや運動不足という場合もよく見られます。

「冷え」「ストレス」「運動不足による血流の低下」。この3つはセラピストが逆子の施術を担当していて、よく出会うクライエントの症状例です。そしてこの3大症状が原因で来院された場合、逆子の鍼灸治療による改善は格段に良いというのも特徴です。

3、逆子の改善例

① 冷え

 足が冷えていた方が30Wになる頃に来院されました。1週間ほど施術に通ってもらったことで逆子は改善され笑顔で通院を終えたはずだったのに・・・。4週間ほど経って再び逆子になったと来院されました。話をうかがうとその間に<逆子が治ったし、暑かったので油断していた(裸足で生活するなど)>とのこと。再び逆子の鍼灸治療を行い36Wまでに無事に改善されました。この方が来院されたのは暑い夏の盛りでした。

② 血流の低下

 この方は33Wほどで来院されました。話をうかがうと、妊娠後、あまり体を動かさなくなったということで、日常生活の中でほとんど歩くことをされていませんでした。足が冷え、むくみも強く、体を重そうに動作をする様子が目につきましたので、逆子の鍼灸治療に通う間、せめて歩くことを日常の中に取り入れ、体を動かすようにしてみたらとアドバイスを行いました。そうすると3回目の来院の頃には、足の極端な冷えは緩和されるようになっており、うかがってみると歩くようになったとおっしゃっていました。さらに施術を重ねて、この方も無事に逆子が改善しました。逆子の鍼灸治療を行った上に、歩くことで血流が促進され、血行が良くなったことが大きな要因だったと考えられます。

③ストレス

 この場合、逆子になった原因のエピソードはとてもはっきりしています。20代の妊婦の方でしたが、それまでの検診では何ともなかったのに、アメリカから帰ってくる飛行機の中で胎動がおかしいと思って、日本に帰国した翌日にかかりつけ医に行って診てもらったところ逆子になっていると診断され、来院されました。この方の場合は、原因が明らかに「長時間の飛行機」という身体的ストレス(血流障害)だったと考えられます。施術を始める前に、頭がある方を下にして横向きになって寝てもらうというアドバイスによって、逆子は改善されました。対処が早かったことが改善の一番のポイントだったと思います。

4、逆子の鍼灸治療の役割

 このように「冷え」「血流の低下」「ストレス」による逆子の事例をお伝えしましたが、これらの症状による逆子は、逆子の鍼灸治療を行うとほとんどが改善されていきます。お母さんの足元に「冷え」という不安要素があることで、赤ちゃんは安心して下を向いていられなくなり、お母さんの心臓のある方に向いてしまう・・・(心臓はドクドク動いていますから温かい場所でもあるのです)。それで赤ちゃんが安心するのだと、逆子の治療現場ではよく考えられています。

そのような赤ちゃんの不安要素を取り除くために、鍼灸の刺激を用いるのです。お腹の赤ちゃんに「大丈夫だよ~」「安心して下を向いてもいいのですよ~」という信号を伝えるのが逆子の鍼灸治療の役目だと思っています。

 逆子の鍼灸施術を行っていると、不思議にたいていの方は施術中に胎動が強くなることを感じてくださいます。子宮につながるといわれている経絡に治療を施しているときの反応は見事なものです。赤ちゃんが下を向こうとしている反応だと感じます。赤ちゃんの不安をいかに解消して、下を向いても大丈夫と思ってもらえる信号をいかに送ることができるかが、逆子の鍼灸治療の役割だと考えています。

 逆子の鍼灸治療は、28週から35週が治療を行うのに効果的な期間といわれています。病院で逆子と診断されたら、ぜひ船橋ウィメンズ鍼灸院にご相談ください。症例実績豊富なセラピストが施術を担当いたします。