丙午と妊活女子

2026年もスタートして早くも1カ月が過ぎましたが、旧暦の2026年のスタートは今月からです。

来週は立春がやってきて、気持ちをあらたに……体も整えて今年を乗り切っていきたいところですね!

ところで2026年は「丙午の年」(ひのえうま)といって、昨年末くらいからメディアで騒がれるようになりました。60個ある十干十二支の干支の組み合わせの1つで、その順番だと43番目に回ってくる年ということなのですが……。陰陽五行の性質では、十干の「丙」は陽の火、そして十二支の「午」も陽の火となります。

つまり丙午の年は、「火」の性質が燃えに燃え、燃え盛る性質の一年になると考えられています。

そんな陰陽五行論の性質の上に、「丙午の生まれの女性は良くない!」という話がずっといわれてきました。(一説には江戸時代ごろからと……)

【火あぶりになったお七さん】

火あぶりの刑になった八百屋お七さんの話はご存じでしょうか?

お七さんは江戸時代の女性です。天和の大火(1683年)のときに避難した寺で、お七さんはその寺の小姓と出会い、彼を好きなりました。やがて町は平常に戻り、お七さんは寺を引き上げます。しかし、小姓とは会えなくなりました。この時代、寺は「女人禁制」の場所だったので、そう簡単にその小姓に会いに行くことが出来なかったのです。お七さんは彼に会いたい気持ちを募らせました。

そこで思いついたのが、もう一度、江戸の町が火事になれば、その避難で小姓のいる寺に立ち入ることができると……。お七さんは、小姓に会いたい一心で放火の罪を犯してしまうのです。その火はすぐに消し止められ、大きく広がることはなかったようですが、彼女は捕縛され鈴ヶ森刑場で火あぶりの刑に処せられてしまうのでした。

【1966年のバースコントロール】

なんとお七さんは丙午の生まれでした。この話がもとになってかどうかは分かりりませが、「丙午生まれの女は男を駄目にする」という言い伝えが現代まで残り、今から60年前の1966年には、その年に生まれた女の子を忌避するためにバースコントロールが行われ、出生率ががくんと下がった(出生率:1.58/それまでは2.0以上の出生率を維持していた)という現象が起きました。

*日本が少子化社会に入ったことが世間で認知されたのは1990年。このとき出生率が1966年の1.58を切って、1.57(1989年の出生率)になったということで、「1.57ショック」といわれました。(2023年現在は、1.20です)

でもこれって、はっきり言って「迷信」です。もっといえば、ジェンダー文化の問題です。だいたい、寺が女人禁制だったというのもどうかと思いませんか(笑)女性は穢れて、卑しく、忌み嫌われる存在として、男性の他者として、文化のマイノリティの場所に置かれてきたことの所産ですね。

【現代の妊活女子】

そんなこと21世紀の現在には通じませんよ~。丙午生まれの女子を回避するためにバースコントロールするなんて言っていたら、もっと、もっと少子社会が加速しますよ~。ということを、当院にやってくる妊活女子のクライエントと話をしています。そんなある日、現代の女子は凄いな~と関心したことがありました。

クライエント曰く、

「丙午って良くないっていうけど、火の女って強そうで、カッコよくないですか?」

だそうです。これが、21世紀の、令和の、妊活女子のジェンダー感覚です。私もそう思います!

船橋ウィメンズ鍼灸院は、体と心の両面で、現代の妊活女子のサポートを行っています。興味のある方は、いつでも、お気軽にお問い合わせくださいませ。